フローリスト chi-koさん

大手フラワーショップを経て独立し、以降はファッションから飲食まで、多数の人気店で生け込みや植栽を担当。近年はアトリエを兼ねたショップ「フォレジャー(Forager)」にて花と向き合う日々を送る。

Instagram @forager_nishihara_tokyo



ジャケット:エーグル
ラバーブーツ:エーグル

―今回着られているジャケットがchi-koさんにとって最初のエーグルだったんですか?

いえ、ずっとエーグルのカッパを着ていたので、それが最初ですね。子供の送り迎えで雨の日でも自転車に乗るんですけど、ポンチョだと裾が巻き込まれそうで危なくて。それで、上下別になったレインウエアを探して、エーグルにたどり着いたんです。きれいなバイオレット色で、それが購入する決め手でした。使い倒してけっこうボロボロになっちゃったんですが(笑)。

―今着られているジャケットも色合いがいいですね。

赤ってあまり自分のワードローブにない色だったんですけど、この色はすごく馴染んだんです。ただ、いちばん気に入ってるのはフードの深さ。ジップを閉めてフードをかぶったとき、顔をすっぽり覆ってくれるんです。私たちの仕事は朝が早くて、とくに冬場なんかは顔周りを守られてるだけで、すごく安心感がある。もちろん完全防水っていうのも気に入ってる点です。

―chi-koさんの朝が早いのは花の仕入れがあるからですか?

そうです。市場に買い付けに行くんですが、4時台には家を出ます。市場といっても競りと仲卸しっていうのがあって、私が行くのはおもに仲卸し。競りは農家さんが箱に入れて50本とか100本単位で出荷するんですけど、仲卸しはいろんな種類を買いたい人のために、10本ずつでも売ってくれるマーケットなんです。子供が起きる前に帰ってきたいので、7時頃には家に着いていますかね。この生活サイクルだと、朝日をしっかり浴びれるからすごく健康的なんです。

―買い付けのときにも、そのジャケットは便利そうですね。

ポケットにもたくさんものが入るし、なにより軽いのがありがたいです。あと、肩の可動域が狭いと、だんだん着るのが億劫になってきちゃうんですけど、このジャケットはそういうのが全然なくて動きやすい。ブーツもショート丈だから、脱ぎ履きの多い私の生活ではすごくありがたいです。これ、お子さんがいる方はすごく共感してもらえると思います。それに、市場でも温室に入ると容赦なく水浸しになるので、そういった点でも重宝していますね。

―“将来の夢はお花屋さん”な子は知らない、大変な側面があるんですね。

はい(笑)。でも、実は私も保育園のときの文集で“将来はお花屋さんになりたい”って書いているんですよ。まあ小さい頃って、知ってる職業ってケーキ屋さん、看護婦さん、幼稚園の先生くらいしか知らないじゃないですか。それで、消去法で選んで書いたと思うんですけど(笑)。でも、気づいたら高校でもお花屋さんでアルバイトしていたし、縁があったんでしょうね。独立したいまは「わぁ、こんな素敵な花があるんだ」って、お客さんにその花のよさをわかってもらえることに、喜びややりがいを感じています。
Risa Nishimura
Haruki Matsui