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23.12.25

都会の真ん中で体感したFARM to TABLE

AIGLEは1853年の創業当初より、アイコンである天然ゴム製のラバーブーツをフランスにてハンドメイドで作り続け、独自のクラフトマンシップを育み、農家の人々に愛されてきた。
自然に寄り添いながら毎日の暮らしを快適に、そしてフレンチブランドらしい洗練された美しいスタイルを提案している。

去る12月3日、俳優の小林涼子さんが手掛け、株式会社AGRIKOが運営する循環型の屋上ファーム「AGRIKO FARM」とのコラボレーションのもと、「都市型農業と美食のクリスマスイベント」が東京都白金で開催された。27名の参加者は、ビルの屋上での収穫体験、そして採れたてのハーブや野菜を使用したレストラン「gicca池田山」でのスペシャルランチを通じてAIGLEのルーツでもある農の魅力を体験した。

白金のビルの屋上に広がるオアシス


午前11:00、参加者たちはAGRIKO FARMへ。
屋上に広がる空と緑の風景に、参加者はみな目を奪われる。そして、「アクアポニックス栽培」の循環する水の音が穏やかに響き、そこが都会の真ん中であることをしばし忘れてしまう。


代表の小林さんがファームを案内し、参加者へ収穫の仕方をレクチャーしていく。みなは思い思いに優しく、実った野菜を手に取りながら、都会に広がる緑に触れ、自然の力を感じる。農園で収穫した新鮮な葉物野菜とエディブルフラワー(食用花)は、後のスペシャルランチで活躍する。


エディブルフラワーは、とても色鮮やかで観賞用の花と見分けが付かないほどに美しい。参加者はつい「これは食べられるんですか?すごいですね!」と驚くほど。そこには、多彩な色と香りが広がっていた。

「収穫お疲れ様です!」という声とともに、小林さんの手に持ったバスケットには、収穫されたカラシミズナやアカクキミズナがあふれていく。
採れたての野菜をそのまま同じビルの2階にあるレストランgicca池田山へ出荷。

土とつながるホリデーアート


収穫体験後のつかの間、参加者はプランツアレンジメントのワークショップを楽しんだ。用意されたのは、AIGLEのカラフルなベビーラバーブーツ。
「植木鉢として使用するため、ブーツの底に排水用の穴をあけています。」と小林さん。
底石、土、そして苗を順にブーツに植え土台を作っていく。小林さん、AGRIKO FARMスタッフのアドバイスを受けながら参加者はそれぞれ植木鉢のブーツを仕立てていく。

自然と触れ合いながら思い思いにアートの感覚を巡らせ、自由にデコレーションを楽しむ。
AIGLEでは、販売不可能な規格外のブーツをこのようなイベントでリサイクルしている。


FARM to TABLEの特別なランチ体験


いよいよランチの時間。
屋上のFARMで収穫した新鮮な野菜やハーブをふんだんに使用した料理が、収穫まもなくレストランgicca池田山で提供された。農場からテーブルへというサステイナブルな食の在り方を目指す「FARM to TABLE」の理念を、参加者は特別なランチとしてイベントの最後に体験した。
「収穫お疲れ様でした!いただきます!」


デザートにはAGRIKO FARMで採れたエディブルフラワーでオリジナルのパフェ作り。パフェのレイヤーを重ねていく過程で、自分のクリエイティビティを発揮していく。最後に自分で収穫したエディブルフラワーとAIGLEのオリジナルクッキーを彩る、見た目にも美しいオリジナルのデザートが完成。


小林さんが掲げる「おいしいものを食べ続けられる未来づくり」とその取り組みは、現代人が普段忘れがちな、自然に一番近い「農」の大切さを、私たちに思い起こさせてくれた。もともと農家向けの長靴製作から、その歴史がはじまったAIGLEは、今後も「農」を通して、自然と社会が触れ合う機会をつくっていきたいと改めて感じた。