FEATURES

23.05.30

池内博之と農とエーグル。

俳優として、これまで数々のドラマや映画に出演してきた池内博之さん。スクリーンの中でのイメージとはうって変わり、いま私生活では、農に没頭しているといいます。そんな彼の農作業を支えるのがエーグル(AIGLE)。アウトドアのイメージが先行しがちだけど、エーグルもまた農をルーツにし、1853年の創業時からファーマーたちを支えてきたブランドです。池内さんはなぜ農をはじめ、エーグルを相棒として選んだのか。その理由を探しに、池内さんの畑を訪ねました。

池内博之

俳優
1976年茨城生まれ。97年に俳優としてデビューし、数々のドラマや映画に出演。サーフィンやSUP、キャンプなど、アウトドアの趣味多数。2020年よりYouTubeチャンネル「池内博之の池channel」を開設し、農やアウトドアなど、自身の趣味にまつわるコンテンツを発信中。
Instagram:@hiroyuki.ikeuchi
YouTube:池内博之の池channel

農作業して、汗をかいて、メシを食う。

  • ー池内さんが畑をやりはじめて、どれくらい経ちますか?

  • 池内:ここの畑は3年くらいなんですけど、実際にはじめたのは5年前。最初は都心のシェア畑からスタートして。
  • ーはじめたばかりの頃は都内に住んでいたんですよね?

  • 池内:そうですね。その後、いまの場所に移住して、本格的にはじめた感じです。

  • ー移住した理由は、もっと農を身近に感じたかったからなんでしょうか?

  • 池内:それだけっていうわけではないです。ぼくはやっぱり自然が好きだから、海にも行きたいし、キャンプもしたい。そのひとつに畑があって、そうして自然を感じられる時間を増やしたかったのが理由ですね。都内でショッピングしているより、こっちにいて自然のなかにいるほうが気持ちいいから。
  • ー農をはじめた経緯も教えていただけますか?

  • 池内:友達が、都心にあるシェア畑に誘ってくれたんです。ちょっとやらない? みたいな軽い感じで。

朝は冷え込み、日中は暖かい畑仕事には、着脱が容易で、体温調整のしやすい服が必須。軽量で撥水性を備えたこんなダウンベストがまさに最適。対応するエーグルのアウターにライニングとしても装着できる。ダウンベスト ¥28,600シャツ ¥18,700ロングスリーブTシャツ ¥9,790パンツ ¥16,500バケットハット ¥6,050、その他 本人私物

  • ーもともと興味もあったんでしょうか?

  • 池内:そうですね。自分で育てた野菜を食べたいっていう単純な思いもあったし、これから生きていく上で、野菜を育てるスキルも身につけたかったし。それに野菜がもともと好きで、特にトマトがね。
  • ーここの畑でも、トマトはすでに植えたんでしょうか?

  • 池内:やりましたね、それも畑一面に。収穫のときは最高で、バクバク食べながらワインも飲んだりしてね(笑)。だけど一度トマトをやっちゃうと、翌年はいいトマトが育たないんです。だから一面じゃなく、半分にしておけばよかったって、めちゃくちゃ後悔しましたね。

エーグルが誇るナチュラルラバーを採用した、サイドゴアのショートブーツ。雨の日や、ちょっとした農作業をするときなんかは、このくらいライトな一足がちょうどいい。ショートブーツ ¥15,400

  • ーいまは何を育てているんですか?

  • 池内:上の畑はイモと赤タマネギ、下の畑はニンニクとビーツ、ディルとかパクチーも育てています。赤タマネギとニンニクは去年の秋頃に植えて、今年の秋に収穫予定です。
  • ー実際に、農をはじめて変化はありましたか?

  • 池内:やっぱり野菜の味には敏感になりますよね。スーパーと直売所の野菜で違いを感じることもあるし、自分のところで取れたやつもそう。葉物なんかは特に、味もそうだし歯ごたえとかも全然違いますからね。

  • ー池内さんの畑は有機栽培ですけど、スーパーのものだと、そうもいかないですしね。

  • 池内:そうそう。けど、難しいですよ。有機栽培だけでやっていると、農家さんも食っていけないですからね。ぼくも有機でやっているけど、一昨年くらいにブラックトマトを植えて「そろそろ収穫だな」ってときに、虫に全部食われたことがあって。そういうこともあるから、全部が全部は難しいですね。
  • ー他に心身の変化はあったりしますか?

  • 池内:土をいじっているときは、無心になるしデトックスされている感じはあります。あとはもう、単純に気持ちいいですよ(笑)。農作業して、汗を流してっていうのがね。そのあとのご飯もおいしいですから。夏はもう、暑すぎて本当に大変なんだけど。

エーグルは畑でも街でも使える。

  • ー服の話もお聞きしたいのですが、農作業中はどんな服が多いですか?

  • 池内:汚れるし、めちゃくちゃ動くので、ラフであることと汚れても気にならないものが多いですね。
  • ーそしてエーグルのラバーブーツを履くことが多いと。

  • 池内:むしろエーグルのラバーブーツしか履いてないです(笑)。履きはじめて2、3年経ちますけど、本当に最高で。

フランスのブランドならではの、パリの建築をイメージしたオリジナルプリントのジャケットは、撥水性のあるナイロン素材を使用。フード付きで突然の雨から体を守ってくれる。ライトウェイトジャケット ¥31,900

  • ー具体的に、どういう部分がお気に入りでしょうか?

  • 池内:これまでもいろんなものを使ってきましたけど、そのどれよりも丈夫だし、ガシガシ使える。そしてラバーが柔らかいんですよね。農作業ってかがむことがたくさんあるけど、そういうときもまったく苦にならないですから。また言いますけど、本当に最高なんですよ(笑)。
  • ー(笑)。20年くらい使われている方もいるらしいですね。

  • 池内:その頑丈さは履いていると分かります。そして柔らかいのにソールは安定しているっていうのも好きなところです。

池内さんもこよなく愛する、エーグルのラバーブーツは、いまも職人の手作業でつくられる。農作業で長時間履いても疲れにくく、足元をサポートする。ブーツ ¥19,800

  • ーエーグルといえばアウトドアのイメージが強いですけど、本国フランスでは、ブランドのルーツでもあるので、昔からファーマーたちの支持も熱いんです。

  • 池内:それは知らなかったんですけど、必然とそうなるだろうなとは思います。だって本当に便利ですから(笑)。デザインもいいから、雨が降ったときなんかは畑関係なく履いているし、畑作業が終わった後にそのままちょっと買い物したり、っていうのもできますし。ちなみにエーグルのラバーブーツは今年の秋に断熱性を備えた冬用のモデルも出るらしく、そっちも購入予定です(笑)。

GORE-TEXを採用したジャケットは、防風性と防水性を備える万能アイテム。どんな天気でも快適に過ごせて、土汚れも簡単に落とすことができる。ジャケット ¥53,900、中に着たライトウェイトジャケット ¥31,900ジーンズ ¥18,700、キャップ ¥8,690

  • ーエーグルの服も、とてもお似合いでした。

  • 池内:アメリカとかのファーマーってデニムで作業していて、かっこいいですよね。しかも泥んこで、クタクタで。今日の〈エーグル〉のデニムも、そんな感じで経年変化していったらいいですね。ジャケットもかなり気に入っていて、この間も作業中に雨が降ってきたんですけど、本当に助かりました。ポケットの位置も考えられていて、畑に最適ですよ。
    それと、すべてのアイテムにいえることですけど、畑で最高に機能して、かつそのまま出かけても恥ずかしくないっていうのが魅力ですね。きれいな色使いも好みだし。
  • ーちなみに、今後も畑は続けていく予定ですか?

  • 池内:ここに住んでいる限りは続けていきたいですね。

 

  • ー今後、育てる予定の野菜があれば教えてください。

  • 池内:それはもう、トマトでしょ(笑)。
  • ー本当にトマトがお好きなんですね(笑)。ちなみに都内でも、育てられるのでしょうか?

  • 池内:プランターと土とタネさえあれば、小さなスペースでもできますよ。そしてトマトを植えてください。これは冗談じゃなく、トマトって本当につくりやすいんですよ。
  • ー特におすすめの品種はありますか? 

  • 池内:やっぱりブラックトマトかな。エーグルの服を着て、みんなでトマトを育てましょう(笑)。