AIGLE TOUR REPORT

瀬戸内国際芸術祭の島 犬島と
犬島 くらしの植物園 クラフトワークツアー

「植物といい関係を築けているコミュニティほど元気なんです」

そう話すのは、瀬戸内海に位置する犬島で植物園の運営に携わる橋詰敦夫さん。

暮らしに寄りそった場をつくりたいーーその思いからつくられたのが、「犬島 くらしの植物園」でした。

橋詰さんの思いは、「自然に寄りそいながら、暮らしを楽しむこと」を提案するAIGLEの理念にも通じます。
AIGLEは2019年より「瀬戸内国際芸術祭」のオフィシャルパートナーとして、自然の中でアートを楽しみ地域に親しむこのイベントを支援しています。その一環として、同植物園をサポートし続けてきました。

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今回、犬島を訪れるスペシャルツアーが実施されたのは、2022年10月9日(日)。

ツアーは「犬島 くらしの植物園」でのワークショップ体験と、犬島のアート鑑賞を行う1日限定の企画で、AIGLEがその活動をサポートしてきた「犬島 くらしの植物園」のガーデンプランナー橋詰さんと、ツアーを主催した両備バスさん、そしてAIGLEのコラボレーション企画として実現したものです。

犬島の歴史と、現代アートの融合

まずは、犬島のアート鑑賞からスタート。

はじめに「犬島精錬所美術館」を訪れます。ここはかつて銅の製錬所でしたが、銅の価格下落などにより、わずか10年で操業を停止した場所です。

足を踏み入れた瞬間、参加者のみなさんも驚きが隠せない様子。
「神秘的な雰囲気だ」「清められているような感じがする」と、さまざまな声が聞こえてきました。
それは、この美術館自体が「今後の日本のあり方や現代社会についてを問いかける」場所だからなのかもしれません。

「在るものを活かし、無いものを創る」をコンセプトとし、すでにある遺構を活かしつつ環境負荷を与えない自然エネルギーを利用した建築の中で、三島由紀夫をモチーフにした柳幸典の作品が鑑賞できます。美術館のイメージをいい意味で裏切ってくれる、犬島必見の場所のひとつです。

犬島精錬所美術館のほか、島内のいたるところにアート作品が散りばめられているのも魅力のひとつ。
道端で小さな作品を発見し思わず笑みを浮かべる方、ご友人と作品について語り合う方……、自然に囲まれながら、思い思いにアート鑑賞の時間を堪能されている様子でした。

今回のツアーに参加してくださったブランドディレクターのMichelleさん。全身AIGLEコーディネートでお越しくださいました!

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土に触れる「贅沢なひととき」

今回のツアーのメインは、「犬島 くらしの植物園」でのワークショップ体験。

植物園に一歩足を踏み入れると、美しく生き生きとした植物と放し飼いのニワトリたちが訪問者を迎えてくれます。
都会ではなかなか出会えない光景に、感嘆の声も。
「ここは訪れた方が気になった植物などを自由に採っていい場所です」。
そう話すのは、この植物園の企画・制作から管理・運営まで携わっている、コミュニティガーデンデザイナーの橋詰敦夫さん。

「好きな花を見つけたら摘んで髪飾りにしたり、おいしそうな草や実がなっていたらその場でつまんで食べてみたりしてください。
ここには、入ってはいけない場所も、摘んではいけない植物もありません。
ここに来られた方たちが自由に五感を働かせながら、自らの感性と判断でいろいろな楽しみ方を発見する、そんな場所になれたら、と考えています」

橋詰さんのお話を伺いながら、ワークショップがスタートします。

ワークショップでは、規格外品のAIGLEのベビー用ラバーブーツをプラントポットに見立ててアップサイクル。
好みの多肉植物を配置して、自分だけの寄せ植えをつくります。

橋詰さんやボランティアの方々にサポートしてもらいながら、寄せ植えを進める姿は真剣そのもの。

今回のツアーで初めて出会った参加者のみなさん同士、土いじりをしながら会話が盛り上がっていく様子も見られました。
まさに、「植物を楽しむコミュニティほど元気」という橋詰さんの言葉の通りです。

採ったハーブでオリジナルハーブティーづくり

寄せ植えづくりがひと段落すると、最後のお楽しみの「フレッシュハーブティーづくり」へ。

無農薬で栽培されている「食べられる庭」でさまざまなフレッシュハーブを摘み、その場でブレンドして飲み比べをします。
ハーブの香りに包まれながらのティータイムに、四方から「癒される」との声が。

「植物園を見て、ハーブの香りをかいで、穏やかな気持ちになりました」
「土に触れて楽しめて、さらに新鮮なハーブを味わえて、贅沢なひとときでした」
と、みなさん五感で楽しんでいる様子がうかがえました。

AIGLEからのスペシャルギフトも

このツアーにご参加いただいたお礼として、参加者のみなさんにはAIGLEからプレゼントをお渡ししました。

アウトドアシーンでも使えるスポーツタオルや土いじりの際にも使える手袋、森林保全団体more treesとコラボしたチャリティコレクションのTシャツや森の香りのオリジナルフレグランススプレーなど、「自然に寄りそう暮らし」をお楽しみいただくためのアイテムです。

AILGEでは、まちと自然をつなぎ、寄りそうライフスタイルを提案するブランドとして、さまざまなイベントやワークショップを開催しています。
各種イベントなどのお知らせは当ウェブサイトや各種SNS、メールマガジンなどでお知らせしておりますので、ぜひご登録ください。

土に触れ、自然を楽しむ、そんな時間をご一緒に楽しめますよう。

犬島 くらしの植物園について

長く使われていなかったガラスハウスを中心とした約4,500㎡の土地を再生し、犬島の風土や文化に根ざしながら、これからの新しい暮らし方をみんなで考える場として展開。
完成された場としての見学型の植物園ではなく、島の方々や来訪者とともに土地を開墾していきながら、自然のサイクルに身を置き、食べ物からエネルギーに至るまで、自給自足しながら自然とともにくらす歓びを体験できる場づくりを行う。

AIGLEは、2019年より瀬戸内国際芸術祭協賛の一環として、衣装提供などを通じて同植物園のサポートを行う。

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橋詰敦夫さんについて

「植物とともに暮らす歓び」をテーマに、花束からランドスケープまでを手がけるデザインユニット「明るい部屋」代表。
2016年より拠点を東京から岡山市犬島に移し、「植物にできることのすべて」を活用した新しいコミュニティづくりに取り組む。