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AIGLE

メイド・イン・フランスを訪ねて

1853年、フレンチアウトドアにルーツを持つライフスタイルブランドのエーグルは、フランスのロワール地方で誕生した。当初はファーマーたちのために作られた、上質な天然ゴムを用いた柔らかく耐久性に優れたラバーブーツは、
次第にフランスの人々の生活に欠かせない必需品となっていった。「人は自然と調和して生きるべきである」という理念を掲げ、165年以上にわたりクラフトマンシップを築き上げてきた誇りを紐解くべく、エーグルが息づく街・パリへ向かう。

写真=宮本 武 文=Coyote

週末に控えたトレッキングに備えてシューズを選びに来たという方や、気軽に着られるジャケットを探しているという地元の方まで、客足が途絶えることはなかった。エーグルの店鋪には全店舗共通のテーマがあり、「メゾン(家)」や「クローゼット」をイメージして内装が作られているのだが、サン・ジェルマンの店鋪でひときわ印象的だったのが壁面のディスプレイ。その家の歴史を表すかのような写真や絵画がセレクトされ、フランスの古き良きメゾンの雰囲気を味わうことができる。

パリ左岸、サン・ジェルマン・デ・プレの地で

1989年にオープンしたエーグル初の旗艦店。 ブランドの理念に深い理解と誇りを持ち、接客を通してそれを私たちに伝えてくれるスタッフの姿を訪ねた。

 パリに現存する教会の中でも最も古いもののひとつとされる、サン・ジェルマン・デ・プレ教会。1,000年以上にわたる歴史の中、フランス革命などによる建物の破損、そして幾度もの再建を経て今もなおサン・ジェルマンの地に佇んでいる。その向かい側、多くの有名ブティックが店を連ねるサン・ジェルマン大通り沿いに、フランスを代表するアウトドアライフスタイルブランド、エーグルの旗艦店はあった。
 エーグル初となるこの旗艦店が構えられたのは、今から30年前の1989年。オープン当時のショップは、今の店舗1階部分の半分ほどのスペースだったという。1階の残り半分と2階は、元々はレストラン&バーとして使用されていた。その後、何度かの改装やレストランの退去を経て、2階建ての敷地を持つ現在の店鋪の形へ至ったというユニークな経緯がある。
「レストランで使う食材やワインなどが蓄えられていた地下の貯蔵庫は、今はエーグルのラバーブーツやアイテムを保管する倉庫になっているんです」
 そう笑顔で教えてくれたのはスタッフのクリステル。次々と来店する客1人1人のリクエストにあわせ、丁寧にアイテムを提案している姿が印象的だ。
「エーグルのアイテムは、元々ファーマーたちが愛用したアウトドアに適したものというイメージが強いかもしれませんが、1990年以降は街でもおしゃれに着ることができる日常的なアパレルのアイテムも増えていきました。それぞれのお客様の要望に寄り添って、そしてお客様の体を守る為のアイテムを165年以上にわたって提案し続けてきました。シルエットの美しさもフランスのブランドならではです」
 フランスで暮らす人々にとって、子どもの頃から慣れ親しんだブランドであるエーグル。サン・ジェルマンの旗艦店にも老若男女問わず多くの人がエーグルのアイテムを求めて来店していた。フランスという国で、長きにわたって愛されてきたということが伺える1幕であった。

AIGLEがお客様と共にありつづけるために

昨年創業から165年目を数えたエーグルは、 新たなブランド&顧客担当ヴァイスプレジデントを迎えた。
フランスの自然とともにあるというブランドの理念のもとに、 ひと味違ったエッセンスを加えるオーレリー・サンドラー。
彼女が語るこれまでのエーグル、これからのエーグル。

 私は元々、デジタルマーケティングのフィールドで働いていました。今回、エーグルのブランディングをあらためて考えていきたいということで声をかけてもらって、すぐに「もちろん!」と返事をしました。エーグルは子どもの頃から身近にあったブランドですし、アジア市場のマーケティング拡大をはじめチャレンジしたいことがいくつもあり、私にとっても本当に魅力的なお話だったんです。でも始めてみてすぐに壁にぶつかりました。それは、プロジェクトを立ち上げてからお客様のもとへプロダクトを届けるのに、大変な時間がかかるということ。これまでのデジタルフィールドでは何かアイデアを思い付いたら、すぐにアクションを起こして結果を知ることができたのですが、ものづくりに関してはなかなかそうはいかない。大好きなブランドのコレクションに責任を持って深く関わって仕事をしていく上で、結果をすぐに確認できないというのがもどかしく、歯痒いと感じていました。だからこそ、無事プロダクトを発表できた時の喜びはひとしおです。
 先日、フランスの女優マリオン・コティヤールがカンヌ国際映画祭でエーグルの新コレクションの中でもメインアイテムであったジャケットを着用してくれていたんです。そのような伝統ある場で彼女が着てくれたということも嬉しかったですし、作り上げたプロダクトがようやく日の目を見ることができて、それがとても喜ばしかったです。
 私はフランスのブランドであるエーグルがお客様に届けるべき“フレンチネス”のスタイルとは、エレガンスとミックスさせたものだと思っています。エレガンスと言ってもただ上品であるという意味ではなく、機能性や洗練されたスタイルの美しさなどの積み重ねによって生まれるものだと考えています。そこに少しの遊び心や知性がミックスされて、エーグルのフレンチネスのスタイルが作られるのです。これから展開されるコレクションでも、防水性などの機能に優れたものや、トリコロールカラーを取り入れた見た目にも楽しいアイテムなど、着る人をエレガントに見せることを意識したアイテムが揃います。
 これまでの165年はブランドの軸となるクラフトマンシップを主に築き上げてきました。これはエーグルで働く我々にとっての誇りで、DNAとも言えます。そしてこれからもそのノウハウを伝え続けるブランドでありたいと思っています。エーグルは特に雨天時に愛用されるラバーブーツがルーツでありアイコンなのですが、もしかしたら、次の165年間で環境が変わり雨が降らない世界になってしまうかもしれない。でも例えそうなったとしても、“その時お客様が必要とするもの”を常に提供できるブランドとして寄り添っていければと考えているんです。エーグルはラバーブーツのブランドとして始まりましたが、今はアパレルやアクセサリーもある。まだまだ限界を知らない、様々な可能性を秘めたブランドなんです。
 自然の中で暮らすだけの人生も、街の中で暮らすだけの人生もないと思います。だからこそ、それぞれのライフスタイルの多様性を支え続けていきたいのです。お客様と共にあり、成長し、進化していくブランド。それがエーグルなのですから。

エーグルで働く全ての人が誇りに思う、職人たちのクラフトマンシップ。
ブローニュにある本社のロビーにもそれを示すラバーブーツファクトリーの写真が飾られていた。

AIGLE 2019AW COLLECTION

機能性とデザイン性を兼ね備えたエーグルの新コレクション。
雨上がりのパリ・モンマルトルを歩く。

 エーグルの今季シーズン立ち上がりのコレクションの大きなテーマは、“ダブルストライプ”。その起源は1972年に遡り、ミュンヘンオリンピックに出場したマーク・パジョーというセイリングの銀メダリストを、ダブルストライプが象徴的なラバーブーツでサポートしたという歴史から始まった。そのデザインは、定番アイテムであるキッズのラバーブーツにも採用され、フランス人にとってそのダブルストライプは、幼少期の思い出を象徴するアイコンだと言ってもいいだろう。今回は、パリでそれぞれがイラストレーターとして活躍する、夫のウセイン・ボロジェニ、妻のバハール・セユダン夫妻とともに、雨上がりのモンマルトルをエーグルの新コレクションを携え巡った。
 ウセインが着用したジャケットは、透湿防水性を備えたゴアテックス素材の多機能ジャケット。付属の収納バッグに入れてコンパクトに持ち運ぶことができるなど利便性にも優れているが、スポーティーでシンプルモダンな見た目とコットンタッチの風合いが、デイリーにも使えるエーグルらしいアイテムとなっている。バハールが着用したジャケットは、女性らしいAラインのシルエットをアクティブなデザインに落とし込んだ2WAYジャケット。ウエストから下をファスナーで着脱すれば、ショートジャケットとしてもスタイリングを楽しむことができるのが嬉しい。スタンドカラーとウエストのダブルストライプもポイントだ。足下にはもちろんエーグルの定番アイテムであるラバーブーツ。職人が丁寧に手作業でひとつひとつ作り上げる天然ゴムのラバーブーツは、柔らかく足にフィットし長時間歩いても足に負担が少ない。フランスのファーマーたちを支えた、エーグルのルーツとなるアイテムでもある。
 パリの天気は変わりやすく、1日の中での寒暖差も激しい。そんな気候にも柔軟に対応し、かつ美しい“フレンチスタイル”を提案するエーグルらしさが溢れたこだわりのコレクションだ。

ウィメンズ着用アイテム/LOLYDANCE ¥26,000+税。
トリコロールのポップなカラーがフレンチデザインを体現。見た目のかわいらしさだけではなく、
撥水性とUVカット機能を備え、かつしわが気にならない素材を使用。
MISS JULIETTE BOT ¥15,000円+税。
ブランド一番人気のヒールブーツをより扱いやすいアンクル丈にアレンジした定番モデル。デザイン性も高く、晴れた日のタウンユースとしてもおすすめの一足。

メンズ着用アイテム/BILUNIO ¥43,000+税。ゴアテックス採用でしっかりとした機能性を備えつつ、フロントジップやポケット、
ドローコード部分にカラーコントラストを用いた遊び心あるデザイン。
右袖口スナップボタンのトリコロールカラーがエーグルらしい。ICARE ¥15,000+税。メンズ用ショートブーツとしてベストセラーを誇る定番作。
雨の街中はもちろん、本格的なアウトドアシーンでも力強く活躍する。