AIGLEの新しいコンセプト
“LIVE WITH NATURE”から派生した
チャリティTシャツのグラフィックは、
パリのフラワーファーム
“Plein air”で撮影されたもの。
このアイテムが生まれた背景には、
フランス発のライフスタイルブランド
AIGLEならではの
「自然とともに豊かに暮らす」ことへの
思いが込められている。
パリで初めてのオーガニックフラワーファーム“Plein air”は、市内でも自然が多い20区の丘の上にある。ここを運営するのは、日仏ハーフでフランス育ちのMasami Charlotte Lavault(マサミ・シャルロット・ルヴォー)さん(以下、Masamiさん)。「“Plein air”とは、屋外で花を育てるという意味。ここの植物は、農薬なし、殺虫剤なし、化学肥料なしの完全オーガニックで育てています。2017年にこの畑を手に入れ、最初は開拓と土壌を作ることから始めました。この畑は大きな貯水タンクのふもとにあり、また、周囲には建物がありますから、都市環境に私たちも植物も適応しなければならない。けれど、私はパリという都会で花を育てることに意義があると思っています。難しさがありながらも、毎シーズン私たちは土壌とともに進化しています」
以前は、ロンドンでインダストリアルデザインの仕事をしていたMasamiさん。「サイクルの早い仕事に疲れ、バイオダイナミック農法の勉強をして、ついに畑を手に入れました。今では土とともに、四季を感じながら暮らしています。ここには、パリの気候と相性のよいものだけを植え、適正に成長した旬のものだけを摘み取ります」。種をまき、収穫するまでに9ヶ月。丹精込めて育てられた植物を用いて彼女が作るブーケは、畑からダイレクトに手摘みし束ねられるので、もぎたての野菜のように新鮮で野性味に溢れている。「ここでは200種類以上の花を育てています。経済的に効率は悪いのですが、畑の中の“多様性”は、私にとって不可欠な要素です」。彼女は、more treesの森林保全活動と同じように、たくさんの植物が共存する「より自然に近い多様性」を目指している。畑を多様化させる=微生物が畑の中で共鳴し、土が活性化されるということ。それは、小さいながらも地球環境に配慮するということにつながる。
AIGLEが“LIVE WITH NATURE”というコンセプトで伝えたいのは、未来のために、人が自然に手を添え寄り添いながら共に成長してゆくこと。Tシャツのグラフィックには、それがさりげなく表現されている。畑に咲くスイートピーを切り取った写真には、花をそっと支えるプラスティックネットが写っている。このネットはわたしたち「ひと」のメタファーともいえるもの。Masamiさんがプラスティックネットを使用しているのは、天然由来の麻のものよりも耐久年数が高いため長く使用でき、結果的に環境負荷を軽減できるという理由から。長期的な視野で環境に配慮し、現在ある選択肢の中から適切だと思うものを選ぶのは「自然とともにある暮らし」を目指すうえでとても大切なことだ。今までの生活を極端に変えず、ささやかであっても、できることから実践することが、豊かな未来のための一歩になるのかもしれない。
優しく、穏やかで、凛とした花の写真は、パリ在住の日本人フォトグラファー、宮本武さんによる作品。フランス発のブランドであるAIGLEが、日本とフランス両国の架け橋となって「自然とともにある暮らし」を伝えていきたいという思いを結実し、「LIVE WITH NATURE」を体現したTシャツのグラフィックは、両国にゆかりのある二人のクリエイターがコラボレートすることで生まれたものだ。Tシャツの生地には、コットンのように柔らかく着心地がいい再生ポリエステルを使用し、アウトドアギアを得意とするAIGLEならではの機能と耐久性を兼備。さらに環境に配慮して、生産背景にまで拘りつつ製作したものだ。このTシャツの売上げの8%は、more treesに寄付されるため、着ることで森林保全に貢献することもできる。このTシャツに詰められたたくさんのストーリーと、プロジェクトの背景を感じながら、まずは気持ちよく袖を通してほしい。そしてこのTシャツが長く愛用してもらえるものになるよう願っている。 https://pleinair.paris/