髙田茉莉亜のAIGLE LIFE vol.14

馬場馬術選手として活躍する髙田茉莉亜選手とラバーブーツが人気のAIGLEとの連載企画です。

馬具と馬装

馬を綺麗にブラシがけし、鞍やハミなどの馬具をつける。
この一連の乗馬の準備を、一般的に「馬装」といいます。
私は毎日いろんな馬に乗りますが、馬によって使う馬具も馬装もさまざま。今回はそんな「馬具と馬装」にフォーカスしたいと思います!

ブラシがけは一石二鳥ならぬ一石三鳥

 私が馬装で一番時間をかけるのはブラシがけ、と言っても過言ではありません。

 ブラシがけは、馬を綺麗にするだけでなく、馬のその日の調子を確認するのにも役立ちます。毎回同じ手順でブラシがけを行うことで、馬がいつもと違う反応をした際にすぐに変化に気づくことが出来る上、マッサージをするようにブラシがけをすることで血行促進に繋がり、トレーニング前に体をほぐす効果もあります。

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肢周り/背中周り/顔周り

3セクションの大切な馬装

肢周り/背中周り/顔周り
3セクションの大切な馬装


【肢周り】

 トレーニングをする際に馬が肢周りを怪我しないように、「プロテクター」や「肢巻」と呼ばれる馬具をつけます。
プロテクターはハードなものや、ソフトなものなど、素材も形もさまざまで、馬の肢の形や走り方などに合わせて変えています。

 肢がむくみやすい馬には、私たちが着圧ソックスをつけるように、肢巻を巻き、むくみを防止します。蹄をぶつける馬には「わんこ」と呼ばれる馬具も必須。
また、肢周りの馬具をつける前に馬の肢に熱がないか、腫れやむくみがないかをチェックすることもとても大切です。


【背中周り】

 馬具といえば「鞍」を思い浮かべる方も多いと思います。その鞍をつける前に、「ゼッケン」や「パッド」を馬の背中に敷きます。これも形や素材はさまざま。

 布地のゼッケンに、ボアやゲル、または低反発などのパッドを敷くことが多いですが、背中が弱い馬には、背中へのクッションとなるようゼッケンの前にボアなどを敷くのもオススメです。

 鞍も馬によって形やサイズを変えることが多く、最近では馬に合わせたオーダー鞍も主流になってきています。

 そして影の立役者となっているのが鞍を固定するベルトの役割を果たす「腹帯」。馬の動きの妨げにならないよう、緻密に研究されたさまざまな形や素材の腹帯があり、馬体や馬の動きに合わせて腹帯を変えることが多いです。

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【顔周り】

 馬具といえば、皆さんの頭にもう1つ思い浮かぶのは「ハミ」ではないでしょうか?ハミの形は数え切れないほどありますが、私の専門である馬場馬術競技では、使用できるハミの種類が限られています。
騎手の拳から手綱を通して馬に小さな合図を出す際に、その馬とコミュニケーションをとりやすいハミをチョイスする必要があります。欧米のトップクラスの選手の中には、トレーニングによって毎日ハミを変えるという話を耳にしたことがあるほど、ハミは乗馬の際にとても重要な役割を果たす馬具の一つです。

ドイツ修行から日本へ本帰国し、
あっという間に1年が経ちました。

 念願のアジア大会選考会出場、4位通過(4人馬が選考)、アジア大会の延期、ブリタニアにとってはじめての日本の夏、そして6年ぶりの全日本馬場馬術大会 セントジョージクラス 3位入賞など…とても濃いシーズンを無事に終えることが出来たのも、サポートしてくださっている皆様のおかげです。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました!

また来シーズン、パワーアップして帰って来られるよう、精進します!今後とも応援よろしくお願いいたします。

今回着用アイテム

撥水リバーシブルパデットジャケット

髙田さん「コーディネートのアクセントになるリバーシブルベスト。もこもこのフリースと、キルティング、その日の服装に合わせて楽しく合わせることが出来ます♪
軽くて暖かいので、乗馬やキャンプ、ちょっとしたお出かけなど、さまざまなシーンで活躍してくれそうです!」