髙田茉莉亜のAIGLE LIFE vol.13

馬場馬術選手として活躍する髙田茉莉亜選手とラバーブーツが人気のAIGLEとの連載企画です。

今回は学生馬術特別号にちなんで学生時代の思い出を語っていただきました。

学生時代を振り返って

   母校、慶應義塾の創設者・福沢諭吉先生の教えに「獣身を成して人心を養う」という言葉があります。幼少のうちは獣のように体を動かし、その後勉学に励み、人の心を養うといったニュアンスの言葉です。私自身、文武両道が実現できていたかはわかりませんが(笑)、幼い頃から体を動かし、馬術も学業も全力で取り組んできました。

 中学・高校時代は、週末や長期休みは乗馬クラブ、平日は学校の馬術部へ通い、大学時代は乗馬クラブ1本に絞りトレーニングをしていました。大会で授業に行けないときは、あとから友達にノートを借り、大会とテスト期間が近いときは、事前にテスト勉強をはじめてトレーニングに支障が出ないよう工夫をしていた記憶があります。

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    学生時代を振り返って一番強く印象に残っているのは、間違いなく当時のパートナー・リカルドのことです。リカルドとは高校2年生のときに出会い、学生を卒業するまでの5年半を共にしました。ダイナミックな駈歩と技が武器の馬でしたが、最初は全く乗り切れず、苦戦したことを覚えています。先生方と試行錯誤し、時には悔し涙を流し、最終的には私の馬術キャリアを積み上げてくれた最高の相棒となりました。

 同じく慶應義塾の小泉信三先生の教えに「練習は不可能を可能にす」という言葉があります。馬術の場合、パートナーである馬のことも考え、長時間1頭の馬と練習することはできませんが、色んな馬に乗ったり、上手な人が乗ってるのを見ることも良い練習やイメージトレーニングになります。

 学生時代の素晴らしい教えを、自分なりに馬術に消化できたことがいまの自分に繋がっているのかもしれません。

学生の皆さんへ、そして
これから学生になる皆さんへ

 いまやりたいことがない人は、全力で取り組むことができる自分の好きなものを見つけることをオススメします。目標を立てて何かに取り組むと、時には壁にぶち当たったり、失敗することもあります。試行錯誤を繰り返し、ゴールにたどり着いたときは何にも変えられない喜びや達成感が生まれ、人生が何倍も、何十倍も充実します。

 いま自分が好きなものに全力で取り組んでいる人は、「楽しむことを忘れずに」どんどん突き進んで行って欲しいです!プレッシャーに負けて、好きなものが嫌いなものになっては元も子もありません。プレッシャーを楽しむぐらいの強い気持ちを持つことが大切です。

 そしていま馬術に全力で取り組んでいる人は、パートナーの馬を大切に、大会に出る人も、出ない人も、自分なりの目標を立てて頑張って欲しいです。いつかどこかでお会いできるのを楽しみにしています!

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今回着用アイテム

スタンドカラーセーター

肌触りと着心地が最高なセーター。フレアスリーブになっているデザインも素敵ですよね。細身なスキニーパンツのような乗馬用パンツとの相性も◯

ラバーブーツの活用シーン

作業用ブーツとして、レインブーツとして、そしてオシャレとして。AIGLEのラバーブーツは様々なシーンで活躍してくれています!