モデル、モデル事務所代表、そして農業従事者と3つの肩書きを持つShogoさん。
彼のライフスタイルは、AIGLEmore trees両方のコンセプトにも通じるものがある。
農を楽しみ、農と共生する彼の暮らしぶりやマインドから見えてくるものとは。

モデルであり農業家、
というライフスタイル

 Shogoさんは、モデル事務所の代表を務め、自身もモデルをしながら農業にも取り組む。山梨県道志村と神奈川県横浜市都筑区の2ヶ所に畑を借り、週に12度は通って農作業に勤しむのが彼のルーティンだ。その暮らしぶりはまさに、AIGLEの新しいコンセプト「自然とともに暮らす」、そしてmore treesのコンセプト「都市と森をつなぐ」の両方を体現している。

 「畑を始めたきっかけは、東日本大震災の復興ボランティア活動をしていたことに遡ります。東京に戻ったあと、身体を動かすことや土の感触が恋しいと感じるようになりました。ちょうど同じ頃、僕の事務所に所属するモデルが香川県の実家の八百屋を継ぐことになったんです。せっかく継ぐのだから東京にいる間に野菜づくりの背景を知ったほうがいいのではという話になり、モデル事務所の名義で神奈川県に畑を借りて、手探りで畑をはじめました」

 知識も経験もなかった最初の頃は、失敗の連続。有機農家の友人に教わりつつも試行錯誤して目の前の課題に取り組むうち、気がつけば農業に魅了されていたという。そんな彼の畑作業に欠かせないのが、AIGLEのラバーブーツ。Shogoさんは、オーセンティックでありながらスタイルと機能性を融合したロングタイプを愛用している。「AIGLEのラバーブーツはフィット感とクッション性があるのに軽いので、長時間作業をしていても疲れません。また、屈伸しやすいので全くストレスがなく農作業のいい相棒です」

遊休農地を、
ゼロから再生させる

 次第に畑を増やしたいという思いが強くなり、新たに山梨県道志村でも畑を借りることになったShogoさん。道志村は、山梨県の南東部、神奈川との県境にあり、都内から車で2時間弱。面積の90%が山林で、村の中央には道志川が流れている。その水は澄んでいて、清流では川遊びやヤマメ、イワナ、アユなどの川釣りもできる。

 彼がこの村に借りた畑は、もとは遊休農地。遊休農地とは、かつては耕地だったものの過去1年以上栽培されず、今後も栽培の予定がない放置された農地のこと。近年、農業者の高齢化や担い手不足によってこうした土地は全国的に増えており、道志村も例外ではない。

 「そのため、ゼロから耕す必要がありました。土地を借りて最初に始めたのは、土壌の改良です。地中に太い根が張り巡っていたり、腐敗した木が埋まっていたりしたので、まずはそれらを可能な限り作土層から取り除き、道志村の森から落ち葉を大量に拾い集め畑にすき込みました。」
今年、この農園で栽培・収穫したのは、ズッキーニや賀茂なす、落花生、さつまいも、オクラなど。「種から育ててみたいと思って、東京の自宅の屋上にハウスを建設して、苗作りに取り組んでいます。毎日観察や水やりが必要なので、家族ぐるみで子どもにも手伝ってもらって。この夏は子どもの希望でスイカを作ったんです。そうしたら畑に興味が出てきたみたいで、そんな変化もうれしいですね」

農業にたずさわる人との
コミュニケーションを大切に

 友人たちに「畑オタク」といわれるほど畑にのめり込んでいるShogoさん、今年6月には、道志村の農家グループ「道志村ひゃくしょう会」の人たちと作った、たまねぎやズッキーニなどを横浜で直売した。

 「自分が関わった野菜が完売したときは、込み上げるものがありました。美味しいと言ってもらえることが何よりうれしいし、励みになるという農家の方の気持ちがわかった気がします。これからもさらに地元の人とつながり、いろいろ勉強したいと改めて思いました。この村に泊まって畑仕事ができるよう、家を借りようかなとも考えています」
彼にとって農業とは、ものづくりをするアーティストのようだという。

 「ただクリエイティブなだけでなく、親のように野菜に対して責任感が出てくるのもおもしろいですね。そして、自然と触れることで浄化されていくのを感じます。農業人口は減り続けているのが現状ですが、自分が行動することで、周りの人たちが畑に興味を持つきっかけになったらいいなと思います」
都会で畑を借りるのはハードルが高いが、車で1時間ほど走れば借りられる畑を見つけるのはそう難しいことではない。Shogoさん自身も都内で仕事をする傍ら、週12回の作業でも大丈夫なように工夫しながら農作業に取り組んでいる。

 「いまはまだそういうシステムづくりを模索している段階ですが、都会にいながらでも畑を管理することができたら、やりたい人はたくさんいると思うんです。それを僕が実践し、発信し続けることも大切なことだと考えています」

農業を通して、
都市と森をつなぐ架け橋に

 畑仕事をする中で、作業着や道具など「こんなものがあったらいいな」と感じることが増えたというShogoさん。それをきっかけに、農作業のことを考えたプロダクトブランドも立ち上げた。「おしゃれで機能性が高い作業アイテムを作ることで、農業や自然を守ることに興味を持ってくれる人がいるかもしれない。こうやって少しずつ同じマインドを持つ同志を増やしていけるとうれしいですね」
そう語るShogoさんの想いはまさに、AIGLEの理念とも通じるものだ。実はAIGLEのルーツは、農業のためのラバーブーツ。それもあって農業を保全・支援する活動のほか、さまざまな環境配慮に向けた取り組みを行っている。2022年までには全アイテムの50%以上を環境に配慮した生産背景をもつ商品へと切り替えていくほか、リサイクル素材の使用増加、衣類の回収など、企業として消費者が自然に寄り添う小さな一歩になるようなアクションにも積極的だ。

 環境負荷の少ない素材や製法を採用した、街でもアウトドアでも活躍するアイテムの企画開発もそのひとつ。今回のチャリティコレクションのTシャツは、オーガニックコットンを採用したアイテム。シャリ感を出した上品な仕上がりで肌あたりもよく、快適に着ることができる。

 よりよい未来のために、自分たちが無理なくできることを続けていく──そんなマインドが浸透しつつある昨今。持続可能な未来は、確実に近づいてきているのかもしれない。

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