「She is」 編集長 野村由芽さん

1986年生まれ。編集者。カルチャーメディア「CINRA.NET」においてクリエイターやアーティストの取材・編集、アジアのバイリンガルシティガイド「HereNow」の東京キュレーターなどを務める。のちに自分らしく生きる女性を祝福するライフ&カルチャーコミュニティ「She is」を立ち上げ、編集長に就任。


ジャケット:WRコットンノーカラージャケット
ブーツ: マカダム ロー ラバーブーツ

 


―今回のコーディネートのポイントについて教えてください。

運動やアウトドアをする人間ではないので、自分が持っている服とどう合わせるのがいいかを考えました。結果、甘めなワンピースと、〈エーグル〉のカジュアルだけれど職人さんの技がしっかり行き届いている骨太さみたいなものがあいまって、いい感じにひきしまりました。実は〈エーグル〉のウェアとリュックは、富士山に登るときにはじめて着用したんですけど、着心地がよく頑丈で、なおかつスタイリッシュな雰囲気で、心強かった印象がありました。今回着用させていただいてるものも、当時の印象と変わらず、いい感じです。


―野村さんは、好きなものを好きなように着ている印象があります。

経験上、好きなものを「好きだ」って表明することで、周りとの関係もうまくいくし、自分の行きたい方向にも行ける気がします。言霊みたいなもので、着るものひとつとっても、それを好きなひとが周りに集まってくると思うんです。

―意識的に服を着るようになったのは、いつ頃のことですか?

小学生の頃から、あまりひとの目を気にせず、好きな服を着ていました。赤のオーバーサイズのスエットに緑のフレアパンツを穿いたり。なので、すれ違うひとに二度見されるなんてこともしょっちゅうでしたね。でも、それを悪いことだとは思っていなかったような気がします。

―周りの目を気にしない、大人になればなるほど難しくなっていくような気がします。

たとえば会社で、自分の好きなものについて話せないひとは多いと思います。そういうひとから、『She is』が拠り所になっているという声を聞くとうれしいですね。もちろん、そもそもは私たち自身が拠り所を欲していたわけですが、同じように感じているひとが想像していたより多くって。


―数え切れないほどのウェブメディアがあるなかで、『She is』というメディアがすごく支持を集めていますね

いまは女性を主語にしていますが、そもそもは、だれもが抱える悩みや生き方について考える場所をつくりたかったんです。だから、集まってくださるひとたちとの時間をもっとも大切にしている。『She is』が数あるメディアと違うのは、そういった関係性の濃さや成り立ちの違いからかもしれません。まだまだ、日本中には届いていない現状ですが、私たちと同じような精神性をもったひとが世界中に存在していると思うので、できるだけ遠くまで届けていくのが今後の課題です。


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