はいいろオオカミ+花屋西別府商店
店主 西別府久幸さん

スタイリストのアシスタントを経てフラワーズネストで働いた後、独立。古道具屋「はいいろオオカミ」店主である佐藤克耶さんとの出会いから、合同店舗を構えるに至る。また、個人の作品展も開催するなど、ショップ業務以外にも活躍の幅を広げている。作品のオリジナリティ、丁寧な仕事、気さくで穏やかな人柄にファンも多い。


ジャケット:MTDステンカラーコート
ブーツ: アイケア ラバーブーツ

 


―仕事柄もあってか、〈エーグル〉のラバーブーツがとても堂に入っていますね。

ありがとうございます。やはり天然ゴムのやわらかさには驚きますね。ぐにゃぐにゃ曲げられるし、履きやすいし、おまけに自然とフィットする感覚は他のラバーブーツでは味わえないものです。


―職人の手でゴムを配合し、型に流し込むのではなくパーツごとに組み合わせて仕上げているからこその履き心地なんです。仕事でラバーブーツを履く機会も多いですか?

そうですね。山に入ることも多いですし、畑仕事や庭の手入れもする。靴も服も、動きやすさと軽さが非常に重要です。

―ほかに、仕事着に求めるものはありますか?

花や植物に自然と馴染むようなカラーリングを、自然と選んでるかもしれません。あとは、土いじりをしたあとで、そのまま配達に出かけないといけない場面もあるので、機能的でありつつもそのまま電車に乗れるくらい、ある程度街にも馴染むものを着ることが多いです。今回選んだコートは、まさにそういう視点で選びました。

―いまのお店は「はいいろオオカミ」と「西別府商店」、2店舗が同居しているんですね。

はい。それまでは美容室の一角を借りてお店をやっていたんですが、もうちょっと独立した場所が欲しかった。そんなときに、彼が仕入れたアンティークに僕が選んだお花を挿したとき「ああ、これは一緒にやらないとダメだ」ってピンときたんです


―今後もおふたりで店舗を続けていく予定ですか?

もちろん、これからもここでやっていきたい。ただ、「はいいろオオカミ」のオーナーである佐藤くんは建築の仕事もやっているし、私は私で作家活動もしています。ふたりの場所も持ちつつ、それぞれに戦うフィールドも広げていけたらと思っています。


写真家 森本菜穂子さん
「She is」 編集長 野村由芽さん