髙田茉莉亜のAIGLE LIFE vol.18

馬場馬術選手として活躍する髙田茉莉亜選手とラバーブーツが人気のAIGLEとの連載企画です。

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記録的な暑さの夏から、秋を飛び越し、突然冬がやってきた感覚。そんな感覚なのは私だけではないはず…。
今年は私の馬術人生において一番大きな競技会に、日本を代表して出場させていただきました。充実した競技シーズンを無事に終えることが出来たのも、周囲の方々のサポート、そして愛馬のおかげです。心より感謝。

ということで今回のテーマは、競技会や競技会への馬の輸送について。

馬運車と書いて「ばうんしゃ」と読みます

皆さんは馬の輸送方法をご存知ですか?

人が乗って移動します!と言いたいところですが(笑)、正解は通称「馬運車」と呼ばれるトラックです。馬運車は、馬を運ぶため内装に様々な工夫が施されており、馬のサイズにもよりますが、4、5頭同時に運ぶことが出来ます。国内での輸送であれば陸路あるいは、フェリーに馬運車ごと乗船して移動するのが一般的です。

さて、では海外への輸送はどうでしょうか。

なんと私たち人間と同じく、飛行機で移動するんです!飛行機輸送の際は、馬を大きなコンテナに積み、コンテナごと貨物便に載せて空輸します。また、機内にはお世話をするスタッフが必ず添乗し、水やエサをあげながら、馬がパニックにならないよう細心の注意を払います。また、飛行機輸送の前は、法律に基づき一定期間、検疫施設で馬を隔離し、必要な検査や予防接種などを受ける必要があります。

体重が500キロ以上ある馬たちの輸送は決して簡単ではありません。輸送前の徹底した準備、輸送中のケア、そして輸送後のアフターケア。短距離でも長距離でも、常に気を配るよう心がけています。

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馬の身分証明書

実は馬たちも一頭一頭、パスポートを持っているんです!馬の身分証明書でもあるパスポートには、残念ながら顔写真は付いていませんが、名前、生年月日、毛色や模様などの馬体の特徴、そして予防接種歴などが記載されており、競技会など、自分の厩舎から移動する際は必ず持っていく必要があります。


競技会に向けての荷造り

競技会に向けて、人馬ともにコンディションを整えることはもちろんですが、もうひとつ大切なのは荷造りです。

鞍などの馬具やパスポートはもちろんですが、馬のエサも競技会に持参するのが一般的。急激なエサの変化は疝痛(馬の腹痛)などのリスクを高めるため、基本的には競技会でも普段と同じエサをあげています。

環境の変化に敏感な馬たちのために、どこへ行っても出来るだけリラックスしてもらえるよう、様々な工夫をしています!

いざ、競技会へ

安全に輸送を終え、競技場に到着したら、競技を行うアリーナで馬と馴致をしていきます。本番で驚かないよう、よーく周りの環境を見せてあげて、たくさん声をかけるよう私は心掛けています。

本番前日に出番時間が発表されたら、計画的に競技の準備をしていきます。自分のコンディショニングはもちろん、馬にエサをあげるタイミングや、出番前のケア、馬のコンディションや天候、馬場の状況に合わせた準備運動の時間配分と運動内容まで。私は特に、当日バタバタしないよう緻密に計算します(笑)

もちろん出番当日、計画通りにいかないこともありますが、そこは臨機応変にプランB、プランCと切り替えて、競技に集中出来る環境作りを徹底しています。

そして全ての条件が整うと、競技で良いパフォーマンスをすることが出来るんです!と言い切りたいところですが、パートナーの馬も生き物。必ず毎回上手くいくとは限りません。でも、そこが馬術の面白いところなのかもしれません…(笑)

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AIGLEと馬術

1853年にフランスでラバーブーツ工場として歴史を歩みはじめたAIGLE。そして同じくヨーロッパを中心に長い歴史を持つ馬術競技。

私が小学校3年生で乗馬・馬術をはじめたとき、はじめて両親に買ってもらった乗馬用ブーツはAIGLEのものでした。そこから約20年…縁あってこのように連載を担当させていただくことになり、とても光栄かつ感慨深いです。

一見優雅に見える馬術ですが、ただ馬に乗るわけではなく、毎日の馬のお世話やケアも欠かせません。厩舎を掃除する時、馬のお手入れをする時、その他の作業でも、様々なシーンでAIGLEのラバーブーツが活躍してくれています。毎日のように埃まみれになりながら使っていても穴が開くこともなく、耐久性抜群!天然ゴムを使い、フランスの職人さんがひとつひとつ手作りで作っているラバーブーツ、これからも愛用させていただきます!


軽いのに暖か
日常にも乗馬用にも

撥水インサレーションフーデットジャケットを着用して一番驚いたのは、軽いのにとても暖かいところです!トレーニング拠点としている御殿場は、朝晩とても冷えるので重宝しています。ジッパーの前を開いても良し、閉じても良しな形が素敵で、大きめの襟がポイント。襟には収納可能なフードも付いています。ビーニーと合わせると、さらに保温力アップ。普段使い、乗馬用と使い回せて、ストリート風に着こなすことが出来るのもお気に入りです。

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