MASAMI : ファーム運営
Paris,FRANCE

パリ・ベルヴィル墓地の真ん中にある広大な花畑で、花き栽培を行うマサミ・シャルロット・ラヴォー。
デザイナーから花き栽培者に転身した彼女は、生き物と密接に関わることで、生まれ変わったような気持ちになるのだという。

大地や星、季節の声に耳を傾けながら、「忍耐の芸術」に向き合う日仏の花職人。彼女の緻密なこだわりと献身は、AIGLEの物語と呼応します。

MEET -INTERVIEW-

あなたにとって、農園「Plain Air」とは?

血と涙と汗を注ぎ込んでいるこの場所は、仕事場であると同時にわたしの一部でもあります。穏やかですが、とてもチャレンジングな場所なんです。「ソフト」と「ハード」が混在しているところですね。

植物に関わる仕事は、「忍耐の芸術」でもあると思いますが、忍耐力はどのように培ったのですか?

花が咲くまで平均で9か月。なかには、3年間待ち続けている植物もあります。芸術というより修行です。6月といえば花の季節ですが、パリの気候ではまだ咲きません。7月下旬から8月、あるいは9月まで待たなければならないのです。 よく、このシンプルなフレーズを思い出しますーー「種をまいたその日に、実を食べるわけではないのです」。時間がかかることを受け入れなければならない、そこに美しさがあるのです。どんなときも、花が咲くときはわたしにとって大きな出来事なんですよ。

地方で花を育てるのと、都会で育てるのはどのように違いますか?

大きな違いは、規模ですね。1200㎡のわたしの畑は、農業用としては小さいですが、パリにとっては宮殿です。城壁に囲まれていますが、その向こうに街の人々が住んでいるんです。「宮殿」のような場所なので、わたしたちの仕事と道具を見てもらい、どれだけの量の花を生産できるかを理解してもらうことも大切だと思っています。あと、現代では、植物との関わりを持たない生活は本当に危ないことだと感じています。

都市型花き栽培者としての責任とは?

フランスで売られている花の80〜90%は、コロンビア、エクアドル、ケニア、エチオピアといった国々から、季節を問わず負担がかかるような数量が輸入されています。これらの国々では、生産コストはヨーロッパよりはるかに低く、労働条件ははるかに悪いのです。わたしは、この産業の状況を一掃する必要があると思っています。もちろん、パリのマイクロファームがこれらの問題をすべて解決するわけではありませんが、ファームの存在はこれらの問題を議論する機会にもなっているのです。

バイオダイナミック農法を取り入れているそうですが、どのようなものか教えていただけますか?

バイオダイナミック農法は、有機農法をベースに、太陽系の惑星の動きと位置を記録した「バイオダイナミックカレンダー」を用いて農作業の日取りを決めたり、植物や動物の臓器などの自然素材を「調合剤」として使用する方法です。

なぜ、花き栽培に従事するようになったのですか?

イギリスで農業の研修を受けた際、大きな花き栽培の農場に配属されました。わたしの体があまり大きくなくタフでもなく、また経験もないと思われたのか、わたしは自動的にそこに配属されました。最初は、隅に追いやられたような気持ちで……。でも、すぐに花の素晴らしさが理解できました。花は、人生の重要な瞬間を提供してくれると思ったんです。花は、愛や喜び、感情のメッセンジャーなのです。

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