神奈川県 葉山町を拠点に、棚田米を使った
植物性アイスクリームを展開するBEAT ICE。
AIGLEは、自然に寄りそい、くらしを豊かにするために提案するコンセプト
「LIVE WITH NATURE」の一環として、
彼らの活動支援を目的としたチャリティTシャツを発売します。
Tシャツデザインは、国内外で活躍するグラフィックアーティスト
YOSHIROTTENさんによるもの。
棚田からたくさんの人の笑顔や喜びを生み出す、彼らの活動をご紹介します。

  • Photographs : Takeshi Miyamoto
  • Art Direction : Daisuke Kano
  • Edit & Text : Mami Okamoto

自然への思いが込められた
棚田のアイスクリーム

 葉山町東部の山間部に広がる、小規模ながら美しい棚田の風景。BEAT ICEが拠点とする「上山口の棚田」は江戸時代に築かれ、昭和30年代頃までは千枚田と呼ばれるほど一面に美しい水田が広がっていました。現在でも小規模ながら稲作を続け、里山の景観や暮らしが受け継がれています。
 その棚田で収穫したお米からアイスクリームを作り、売上の一部を棚田保全に活用しているBEAT ICE。卵や乳製品を使わず甘酒とココナッツミルクを使ってコクを出した植物性アイスは、口に含むと甘酒のやさしい風味がほんのり広がるのが特徴。
 AIGLEはその活動に共感し、クラウドファンディングの協賛などを通じて支援を続けています。

 

小さくも美しい
棚田の風景を守りたい

 山が多く平地の少ない日本では、水田全体の約8%に当たる22万ヘクタールほどが棚田と言われています。しかし少子高齢化が進む中、非常に労力がかかる棚田での米づくりは減少の一途。
「棚田から笑顔の循環を生み出したい、という思いからスタートし活動を始めてから5年。日本各地の棚田を愛する素敵な仲間たちとの出会いに恵まれ、現在では10地域の棚田と連携し、各地でとれた棚田米のアイスを展開しています。メインとなるアイス作りの拠点は、設備の整った長野県に移転するなど、棚田を応援する活動やアイスづくりもよい形で輪が広がっています。私たちがやっている活動は小さいけれど、お互いに共鳴する感覚があれば、規模やジャンルなど関係なく、つながることができる時代だと感じています。」

デザインのちからで「農」の魅力を伝える

 今回のチャリティコレクションのTシャツデザインは、BEAT ICEと交流のあるYOSHIROTTENさんによるものです。彼は以前からBEAT ICEの活動に興味を持ち、なにかの形で関わりたいと思っていた一人。今回のTシャツデザインについて彼は、
「美しい棚田の話やアイスができるまでの経緯を伺って、その景色をイメージしながら制作しました。毎日棚田に映り込むグラデーションの空の色は二度と同じものがありません。その一期一会を感じながら、いつか訪れたいと思えるような景色を描きました。新しい角度から『農』を伝えることは今とても大切なことです。僕自身がまず興味あったことに関われて嬉しかったですし、さらに多くの人に伝わるきっかけになれば嬉しいです。」と語っていただきました。
YOSHIROTTENさんも「自然」や「未来」といった同じ視点をテーマに制作をするクリエイター。ジャンルを問わず、その理念に共鳴してサポートしてくれる人びとの輪も広がり、この小さな活動を盛り上げてくれています。

棚田から「喜び」が生まれる
未来を目指して

 棚田アイスを通じて未来の「農」や環境保全のあり方を提案するBEAT ICEの活動。「棚田から笑顔や喜びを発信して、より多くの人に棚田の魅力を知ってもらいたい」というスタンスは「自然に寄りそいながら、豊かな暮らしをたのしむ」を提案してきたAIGLEと通じる部分も多い。
「例えば、子どもたちがアイスを食べ、このアイスは棚田のお米から出来ているんだ、というところから棚田を知ってもらったり、その味を覚えていてくれたり。これからも棚田を起点に、おいしいとか、楽しいとか、心地がいいとか、そんなすてきな時間を作っていきたいです。」
 葉山の小さな棚田が、小さな喜びを生む起点となり、アイスクリームやTシャツというプロダクトになって、都市に暮らす人びとに届く。「農」にルーツを持つAIGLEも、その循環を繋ぐ架け橋でありたい、そんな願いを込めたチャリティコレクションです。

YOSHIROTTEN

ファインアートと商業美術、デジタルと身体性、都市のユースカルチャーと自然世界など、複数の領域を往来するアーティスト。また、欧米ラグジュアリーブランドやミュージシャン、アンダーグラウンドクラブから現代美術フェアまで幅広いクライアントを持つアートディレクター・グラフィックデザイナーです。
代表を務めるクリエイティブ・スタジオ「YAR」では、広告・ロゴタイプ・内装/外装デザイン、映像など商業に於いて視覚芸術が関わるほぼ全ての範囲で膨大な量の仕事を手掛ける。
yoshirotten.com

 
 

BEAT ICE

神奈川県葉山町を拠点にするアイスクリームブランド。移住をきっかけに棚田での米づくりに関わるようになった山口冴希さんとご主人が棚田をもっと知ってもらおうと、少ない収穫量の棚田米をアイスクリームにして広める。現在は、日本全国10地域の棚田保全団体と連携し、棚田と人とを繋ぐことを目指している。その活動が評価され、第8回環境省グッドライフアワード「実行委員会特別賞/森里川海賞」受賞。
https://www.beatice.jp/


AIGLE for BEAT ICE
GRAPHIC S/S TEE (WHITE)

¥11,000(税込)

SHOP

AIGLE for BEAT ICE
GRAPHIC S/S TEE (BLACK)

¥11,000(税込)

SHOP

 

 AIGLEはBEAT ICEの理念に賛同し、棚田保全に関わるスタッフへのラバーブーツやアウターウェアなどのアイテム提供や、クラウドファンディングへの協賛など、自然に寄りそうライフスタイルブランドならではの方法で、その活動をサポートしています。
※このコレクションの売上の8%がBEAT ICEに寄付されます。