Little Nap COFFEE ROASTERS
オーナー 濱田大介さん

1997年にイタリア各地を旅し、バール文化に触れる。帰国後コーヒー器具を扱う商社に勤め、その後独立。2011年、代々木公園にコーヒースタンドLittle Nap COFFEE STANDをオープン。その他さまざまな店舗・空間のプロデュースも手掛けながら、同時に、FUJI ROCK FESTIVALをはじめとした音楽イベントにDJとして参加するなど、コーヒーを軸に多面的な活動を繰り広げている。


ジャケット:コウメル
シャツ:イーグルポロ

 


―濱田さんというと、普段も仕事中もワークウェアを着こなしているイメージがありますが、〈エーグル〉のようなアウトドアライフスタイルブランドも着たりすることはありますか?

そう多くはないです。特に、今回選んだポロシャツのようなアイテムは普段は手に取らない。でも、この〈エーグル〉のポロシャツに関しては、ちょっとくすんだような色味に惹かれました。ジャケットに関してもGORE-TEXなのに風合いがあって、普段着ているものと合わせてもトゥーマッチにならないのがいい。


―165年以上の歴史がある〈エーグル〉なので、そういったヘリテージ感も魅力のひとつなんです。あと、もともとはファーマー向けのラバーブーツをつくってきたブランドなので、ワークスタイルという点では濱田さんとの共通項もあると思うんです。

ワークウェアは全部が機能的なので、汚れてなんぼの仕事をしている僕らにはぴったり。結局僕らは労働者なので、そういった古い伝統的なものには憧れがあるし、流行り廃りなく、ボロボロにしながら、何十年も着られるものには好感が持てます。〈エーグル〉のようなタイムレスなブランドも、そういう意味で魅力的に映りますね。




―「Little Nap COFFEE STAND」も「Little Nap COFFEE ROASTERS」も、サードウェーブなどの流行りとは、別の軸で活動している気がします。

まずは近所のひとのためのお店でありたい。地元のひとたちが育ててくれた店だから、彼らが使い慣れてくれることが大前提。海外の公園には、気の利いたコーヒー屋があって、ハンバーガー屋があって、そばでバンド演奏をやってて、っていう場所がたくさんあります。そういうカルチャーを20年以上前から見てきて、それを追求し続けてきたからこそのいま、という感じです。

―これからもずっとお店を続けていきたい、という気持ちはあったりしますか?

ないですね(笑)。目標は現状維持。ああしたい、こうしたい、とかってないんですよ。いまが楽しければいい。店の新しい世代のスタッフにも、楽しみ方を教えるんじゃなく、まず自分が率先して楽しんでいる姿を見せていきたい。そうやっていつまでも、“我がママ”にやっていきたいですね。
山フーズ 主宰 小桧山聡子さん
写真家 森本菜穂子さん