AIGLE New Acoustic Camp取材

GO OUT MORE with AIGLE.

エーグルのウェアを羽織って、街に自然に。

フランスのちょうど中心に位置する、モンタルジ。166年前、彼の地でラバーブーツ作りをはじめた〈エーグル(AIGLE)〉。長年かけて変わらなかった部分と、変わり続けた部分、その積み重ねがいま〈エーグル〉を大きく躍進させている。“自然との調和を重んじる”というブランド哲学と、現代の技術が詰まったアイテムたちを、異なる場所で活躍する4人はどう着る?

  • Photo_Shunsuke Shiga
  • Text_Kodai Murakami

ジャケット:エーグル「 FIMEDOWN GD 」¥79,000+TAX、 カットソー:エーグル「M DFT WUFFLE STRIPED L/S TEE」¥7,900+TAX、その他本人私物

Kan Sanoさん
キーボーディスト/トラックメイカー/プロデューサー
PROFILE
1983年、兵庫県生まれ。バークリー音楽大学ピアノ専攻ジャズ作曲科卒業後、拠点を東京に移してキーボーディスト、トラックメイカー、プロデューサーとして数々のミュージシャンのライブやレコーディングに参加。その一方で、ジャズとクラシックを融合した独自のスタイルで全国のホールやクラブなどでライブ活動を続けている。
Instagram:@k.an.s.an.o


ー 普段、服を選ぶときって、どういった基準で選んでいますか?

ステージ衣装としても使えるかどうかっていうのは気にしますね。だけど、もちろん普段使いもしたいじゃないですか。だから結構難しい…。その点、いま着ている〈エーグル〉のカットソーなんかは吸湿速乾だし、見た目もいい。生地も柔らかくてしっくりきます。

ー 日常生活とライブは地続きになってるんですね。

家を出たときの服装のままライブに出演することも多いです。そこの線引きはあんまりしていないかもしれません。でも、ちょっとアクセントになる色を入れるようには気をつけています。自分が少し派手かなと思っていても、客席から観るとそうでもなかったりするので。それは演奏も一緒で。少しやりすぎたかなって思うくらいやらないと伝わらないんです。そうやって、客観的に考える視点は、音楽もファッションも持っておいた方がいいのかもしれないですよね。

ー カットソーの上に羽織ったダウンはいかがですか?

普段はクルマで移動することが多いので、あまり厚着で活動することがないんですけど、友人の中にBBQ好きがいて真冬に誘われることがあるんです。ただ僕、すごく寒がりで…。でも厚手のセーターにコートを羽織ると、どうしても重たい。その点、このダウンは軽いのにすごく暖かいので、今年の冬はカットソーとこのダウンだけでいけますね。

ー GORE-TEXを採用しているので、防水性や防風性に加えて透湿性もあります。ポケットも多くて収納力も高いです。

荷物は極力持ちたくないので、うれしいですよね。普段は携帯電話と財布と鍵くらいしか持ち歩かないので。あと、いまは黒にも凝ってて。

ー それはどうして?

きっとそういう周期なんだと思います。10年くらい前にもずっと黒ばかり着ていた時期があったんですけど、そのとき以来のブームがいま、きてるんです。

ー Kan Sanoさんのコーディネートって、いつもアースカラーというか、優しい色合いが多いイメージがあります。流行に流されたりせず。

核になっている部分はずっと変わっていないですね。でも、常にアップデートしていきたい気持ちはあって。流行のものを着たいとはそこまで思わないのですが、適度な距離感を保ちつつ、いまっぽい要素も取り入れるようにはしています。

ー それは音楽にも通じることですか?

そうですね。サウンドは時代に応じて変わっていくものなので、それをないがしろにして楽曲をつくることはできないんですよ。アーティストをプロデュースするときは特に。ただ、最終的に自分のなかでしっくりこないとダメで。

ー 自分の中で取捨選択できることが重要だと。

はい。それは僕自身の活動にも表れていると思います。もう十数年に渡って東京を拠点に音楽活動をしていますが、今の日本って、アーティストとして活動しにくくなっている気がするんです。でも、それで海外に出て行こうとは考えてなくて。日本から発信していくことにこだわりを持っていたいんですよね。

ジャケット:エーグル「ALBERTA」¥49,000+TAX、シャツ:エーグル「 COHANY」¥14,000+TAX、その他本人私物

流郷綾乃さん
株式会社ムスカ代表取締役CEO
PROFILE
昆虫テクノロジー企業「株式会社ムスカ」代表取締役CEO。1990年生まれ、2児の母。ベンチャー企業の広報として活躍後、フリーランスの広報として独立。その後2017年11月に広報戦略として「ムスカ」へ。2018年7月、代表取締役暫定CEOとして経営参画。新経営体制発表により名称の変更をし、現職に。
Twitter:@Ayanorobo

ー 流郷さんがCEOを務める「ムスカ」では、イエバエの幼虫を使ったバイオマスリサイクルシステムをつくっているんですよね。

はい。生ゴミや畜産の排泄物といった有機廃棄物にイエバエの卵を蒔くと、1週間で動物の餌となる飼料や農業に使う肥料に変換してくれるんです。このシステムを利用することで、環境への負荷を限りなく減らしたうえで、将来的な食糧危機を解決できると考えています。

ー どうしてこの事業に携わろうと思ったんですか?

昔はフリーランスの広報として、さまざまな企業の広報戦略に携わっていたのですが、あまりに仕事を受け過ぎてパンクしたことがあって、そのときに仕事を受けるときの基準をつくったんです。それが「私の子どもが80歳になったときに必要とされているか」なんですけど、この事業はドンピシャで当てはまるんですよね。

ー 2019年4月からは暫定CEOからCEOになりました。それによって変化はありますか?

責任がより重くなったと思います。もちろん、これまでもしっかり責任感を持って仕事をしていたんですが、他人からの見られ方がすごく変わった気がします。それによって求められることも変わってきているので、意識する点も変わってきました。特に今は、この事業をどう普及させるか、どう認知を広げていくかを考えなければいけないので、そのために自分の能力をもっと高めて、この事業に貢献できる自分にしていきたいです。

ー CEOともなると、人と会う機会も多そうです。

投資家や行政関係の方から「ムスカ」の飼料・肥料を使ってくださる畜産関係の方までさまざまな方にお会いします。だからTPOがすごく難しいんですよね。ときには東京で商談があった後、宮崎県にあるムスカの研究所に行くこともあるので。特に一次産業をされている方は、きっちりしすぎて、距離感を感じられても嫌ですし。その一方で、行政関係の方はスーツでビシッとしているじゃないですか。だから、ラフな格好すぎるのもよくないですから、そのバランスをすごく考えています。

ー シームレスにいろんなところで着られる服がいいわけですね。

そうですね。私の中ではその境目があんまりなくて。それこそビジネスとプライベートで服装を切り替える感じでもないから、普段はムスカのオリジナルTシャツばかり着ています(笑)。

ー そうすると、今日着ていただいたシャツはシーンを選ばず着ることができそうです。

そこがこのシャツを選んだポイントでした。これだったら、どこに着ていっても活躍しそうです。子どもと一緒のときはなるべく汚れてもいい服を選ぶようにしているのですが、ママ友とランチに行ったりするときは、場所にもよりますがある程度ちゃんとした服を着たいですしね。だから、さまざまなスタイルに対応できるのは嬉しいです。それに色もいい。

ー シャツの上に羽織っているアルベルタコートも、いろんな場面で使えるデザイン。しかもGORE-TEX素材を採用しているので、防水性や防風性にも優れています。

防水はすごく助かります。私、傘をさすのがとにかく嫌いなんです。普段はフードを被って雨をしのいでる(笑)。特に最近は気候が急に変わることも多いから、突然雨が降ってきても、これがあれば心配ないですね。オーセンティックなデザインだしシルエットもゆったりしているから、どこにでも着ていけそう。取り外し可能なフードが付属しているのも気にいってます。

ジャケット:エーグル「GOBBA」¥45,000+TAX、シューズ:エーグル「CARVILLE M」¥12,000+TAX、その他本人私物

兵頭功海さん
俳優
PROFILE
1998年、福岡県生まれ。「GYAO」と「Amuse」が共同実施したオーディション『NEW CINEMA PROJECT』の出演者部門でグランプリを受賞し、映画『五億円のじんせい』に出演する。その後「AbamaTV」の人気企画「恋愛ドラマな恋がしたい2」に抜擢され、注目を集める。2019年3月より放送の「騎士竜戦隊リュウソウジャー」(テレビ朝日系)では、カナロ/リュウソウゴールド役として活躍中。
Instagram:@hyodo_katsumi

ー 普段はどのような服を選ぶことが多いですか?

あんまりカチッとした服装が好きじゃなくて。ちょっとユルめで、着ていて楽なものを選ぶことが多いです。この時期だとモヘアのニットとか1950〜60年代くらいのシャツとか。全体的に古着が多いかもしれないです。

ー 冬でも薄着ってことが多いですか?

そうですね。あんまり重ね着が好きじゃないというか。ニットやシャツの上にコートを羽織るくらいです。

ー それで言うと、今回選んでいただいたマウンテンパーカーはクラシックな雰囲気があるので、古着にも合いそうですよね。

はい! 着てみて思いました。あと真っ白じゃなくて、ちょっとくすんだ感じがいいですよね。それに軽い。今度BBQに行く予定があるので、そのときに着ていきます。

ー サイドゴアのラバーブーツもセレクトされましたが、こちらはいかがですか?

めちゃくちゃ軽いし柔らかくてびっくりしました。革靴が好きでよく履くんですけど、なんたって重たい…。だけどこれだったら、ブーツライクな見た目もいいし、雨の日も履けますよね。手入れも楽そうだし、雨の日じゃなくても履いちゃいそうです。

ー 福岡生まれで、ずっと野球部だったんですよね?

そうなんです。野球やっていたときはずっと丸刈り。だから、どっぷりファッションに傾倒するっていう時間があんまりなくて。

ー そしたら、今はおしゃれが楽しい時期ですね。

東京に来てから行きつけの古着屋さんができたんですけど、いろいろ教えてくれるので勉強になります。それに服って人間性が表れると思うから、スタイリストさんだけに頼るんじゃなく、なるべく自分で選んだものを着るようにしています。

ー 俳優活動はいかがですか?

演技の経験がない状態で、映画へ出演させていただいたのですが、最初はすごく打ちのめされました。演技をすることもすごく恥ずかしかったし。同じ注目を集めるにしてもピッチャーとしてマウンドに立つのとは全然違うので(笑)。ただ、そこで悔しい思いをしたからこそ、今でも頑張れている気がします。やってやろう精神で何でも臨めるというか。できないことも、当然まだまだたくさんありますけどね。

ー これから挑戦してみたいことはありますか?

人の日常生活をリアルに描いた作品が好きなので、そういう作品に出演できるようになりたいです。ただ、そういった作品に出てくる登場人物って、きちんと芝居ができないと演じられない。だからこれから、いろんなことを経験して、実力を伸ばしていきたいと思っています。

ジャケット:エーグル「W MTD 2L FISH TAIL JACKET」¥31, 000+TAX、その他本人私物

そで山かほ子さん
イラストレーター
PROFILE
東京都在住。安西水丸塾受講。チョコレートが溶けたみたいにアクリル絵の具をたっぷり塗った作品や、独特のタッチの線画が特徴。広告・雑誌・書籍などのイラストレーションを中心に幅広く活躍中。近年、プライウッドのカットワークのプロダクトも手がけている。
sodekaho.com

ー そで山さんのイラストはクルマモチーフのものが多いイメージがあります。

つい先日もアメリカをクルマで旅行したんですけど、そのときのことで印象に残っているのがボロボロなクルマが多かったこと。後部座席のドアがなかったり、色も自分で塗り直していたりっていう。そういうパッチワークみたいなクルマがとてもかっこよくて。最近になってまたクルマをモチーフにした作品をつくるようになりました。

ー どういう旅だったんですか?

カリフォルニアからニューメキシコまで巡ったのですが、宿などは事前に予約せず、限界ギリギリまで移動して、空いているモーテルに泊まる感じでした。とは言っても私は免許を持っていないので、旦那さんがずっと運転していたのですが(笑)。

ー 旅行の際はどんな服装を?

すぐに羽織れるとか、すぐに脱げるとかを意識しますね。だから、今日のような服装に近いです。

ー そうすると、服はヴィンテージのものが多いですか?

好きなものを選ぶと、そうなってしまいますね。職業柄フォーマルな場所に行くことも少ないので。あと、ヴィンテージの服を着るときは綺麗なものと合わせることが多いんですけど、今回選んだアウターはすごくしっくりきます。このオレンジ色も素敵。

ー 〈エーグル〉は165年以上の歴史を持つブランドで、「タイムレス」もテーマのひとつ。これまでのアーカイブから参照してつくられたものも多いので、ヴィンテージの服でもマッチするんです。

〈エーグル〉と聞くとパリを思い出します。あとラバーブーツもずっと履いていて。今でもフランスの職人さんが手作業でつくっていらっしゃるとお聞きしました。私が手に職をつけたくて今の職業を選んだこともあるので、実際に作業されている様子をいつか見学してみたいです。

ー デザインのモチーフを探すために行きたい場所はありますか?

今は山にすごく行きたい。以前、南アルプスに2泊3日の日程で連れて行っていただいたことがあるんですけど、あまりに過酷だったから普段の生活に感動を覚えてしまって。でも、それがあってから、夜に作業していてもふと山の景色とか夜見た星空とかを思い出すことがあって。山への憧れが強くなりました。

ー このアウターはMTDという透湿性、防水性に優れた独自機能を使用していて、水にも強いので登山でも活躍すると思います。しかも裏地がついているので、セーターなどを着ても毛玉がつきにくいようになっています。

いいですね。山に行く以外にも、屋外のイベントに出展することも多いので、機能性のあるウェアは本当に重宝します。しかも頑丈だから、ガシガシ着ていこうと思っています。