Lola
Reboud
Photographer
04
フランス人は自然や季節の移り変わりをとても大切にしている。
南仏・マルセイユ。青い海と鋭い山々に囲まれた、フランス最古の港町。
この土地で生まれ育った写真家のローラさんは、慣れ親しんだ自然と向き合いながら、
ランドスケープの写真を撮影することを生業にして、現在はパリとマルセイユを行き来する生活を送っている。
作品を通じて「人と自然の共存」を表現する彼女の日常と大切にしていることとは。
故郷、マルセイユの写真を
撮りつづける。
ローラさんは、マルセイユで生まれ育ち、パリの美術大学で写真とアートを学んだ。ドキュメンタリー写真をベースにした作品を製作する彼女は、地元の自然に向き合いながら、日々撮影を行なっている。「地元で撮影することが多いんです。マルセイユの自然は、野性的で白い世界。地中海へ吹き込む季節風もマルセイユの風物詩です。私は小さい頃から海に親しんでいて、岩場を歩けば、街も歩き、庭で土いじりもするから、生活にエーグルのラバーブーツや防水性のあるアウターが欠かせません。この街には、エーグルのアイテムがすごくしっくりくるんです」
生まれ育った土地と
家族を大切にする。
ローラさんの実家は、海の見える高台にあり、大きな庭がある。母のマヤさんによって手入れが行き届いた庭は、木や花のあるがままの姿を活かした素朴な佇まいだ。「作品を撮影するときは実家に泊まります。映画関係の仕事をしていて、いつもたくさんのヒントをくれる父と、自然の大切さを教えてくれる母と話をして、ゆっくりした時間を過ごすんです」実は撮影の時、彼女は妊娠中。父や母に会えることはとても安心なのだとか。夜は料理上手な母の作った温かいごはんで食卓を囲み、新しい命の誕生を家族みんなで楽しみにしている。
自然の恵みに
感謝する。
バラが満開になる時期、母のマヤさんは、自慢のバラを摘んで手仕事をするのが日課。朝花を摘んで、丁寧に花びらを剥がして、ローズウォーターやジャムにする。「四季のサイクルを生活のなかに取り入れてシンプルに暮らすことを、小さな頃にお母さんに教わりました。自然の恵みに感謝することや、手仕事の大切さとか。もうすぐ生まれてくる子供にも、私が教えてもらったことを伝えていきたいと思っています。エーグルのラバーブーツは、庭仕事にぴったりで、小さい頃から家族みんな履いています。丈夫で長持ちするし、シンプルでエレガントだから。いい物は、次の世代にも受け継いでいきたいですね」
自由自在に街を歩く。
彼女はお腹に赤ちゃんがいながらも、あくまで彼女らしく自然体でアクティブに活動している。朝から海沿いで写真を撮り、街を歩き、ギャラリーを視察し、本を読む。アーティスト活動と並行して、彼女は大学で講師をしながら、自身もアルルの大学で博士号を取得するための勉強もしているのだ。一日中、たくさんのインプットとアウトプットを欠かさない彼女が、時折、お腹をさすって、生まれてくる赤ちゃんと会話している姿は、今この瞬間にしかないとても幸せな時間だ。
